BLACK THE FALLが面白くて難しかった!
概要
タイトル:BLACK THE FALL
プレイ機種:Nintendo Switch
プレイ時間:3時間35分
メーカー:SandSailorStudio
HP:
ec.nintendo.com
(日本語HPが見つからなかったので任天堂から拝借)
※以下、感想を書く上で必要なネタバレを含みます。
世界観
このタイトルは、所謂2dアクションと謎解きを混ぜた作品です。カメラワークやゲームサイクルなどを考えると、新鮮な遊びとは思いません。ですが、このゲームは世界観がとても面白いです。
本作品の舞台は荒廃した世界における、超重労働+乱雑な扱いを受ける工場から始まります。ブラック企業ですね。
この工場を表現するときに、お偉いさんらしき人物の写真が様々なところにあったり、なにやら企業理念でも謳っていそうな映像を皆で見たり…。分かり易いですが良く表現されていると思います。
また、見つかると即死となる監視員や監視カメラが存在しており、労働者たちがどれほど過酷な環境かうかがえます。
他にも機材の色がくすんでいたり、足場が壊れやすい場所があることも工場がどれだけ悪質か訴えてくる要素になっています。 この様に見事に描かれた工場があり、そこを抜けると光差す外界が広がっています。澄み切った空、清涼な空気…などがあるはずもなく。
一面の曇天と煙がかった風景とそこに乱立する枯れ木。草木の色はまるで枯葉のようにくすみ、ひび割れた地面や崩れかけている建物が”荒廃”していると言わざるを得ない。
ここにそそられる!めっちゃ興味湧く!
そして主人公をなんだか応援したくなるから頑張れる!
この世界における物語の結末が気になる!
表現(又その為のビジュアル)、満点だと思ってます!
(謎解き関係のデザインについては後述)
仕掛け
ゲームサイクルを表すと
こんな感じ。ここだけ書くと、ゼルダの伝説のダンジョンの流れと同じかもしれませんね。
で、お分かりになる通り、シナリオなんかはほぼ皆無といえます。メインは”仕掛けを解く”ところ。
ステージ分析も重要です。寧ろ、案内とかヒントがチュートリアル部分以外にないので仕掛けをまず知ることから始まります。
大々的な新しい仕組みを取り入れるときは、案内看板のようなものがありそこから察することが出来ます。
仕掛けはアクションゲームらしく、火を飛び越えたり迫りくる即死壁をタイミングよく交わしたり、といったものから
頭を使って監視員をおびき寄せて、やっつけてしまうものや、監視カメラをごまかすために労働するふりをする等…
多種多様な仕掛け(課題)がプレイヤーに課されます。飽きずに3時間ぶっ通しで遊んでしまったのは、このバリエーションもあるでしょう。
仕掛けの見た目も世界観に非常にマッチしており、仕掛けを解く面白さと雰囲気を両立させています。
問題点を挙げるならば、暗いシーンが多いことと仕掛けが分かり辛い部分が後半に多いこと。
前者は前半から猛威を振るうのですが、雰囲気作りとはいえ、初見殺しになる即死エリアが暗いのはストレスでしかありませんでした。
後者は、前者の影響もうけて想像を超える難易度になっている仕掛けが幾つかありました。後半は攻略サイト見ました。
なぜ続けられたのか
問題点を知りながらも続けられた理由は、世界観が興味深かった為に物語の先が気になったこと。
また、攻略サイトがあったこと。
そして何より、復帰が速いうえに頻繁に復帰位置が更新されるからである。
近年の色々なゲームで取り入れられているオートセーブのすばらしさ。頻繁に行われるすばらしさ。
これがなければクリアすることはできなかったでしょう。失敗しても立ち上がりやすい環境は良いものでした。
まとめ
荒廃した世界のブラック企業から抜け出そうとしている主人公、その一部始終。とても遊びごたえがありました。
買ってない人はぜひ!買った人は…ブログでも立ち上げて感想共有しましょう 笑
追伸:Switchだと出先で遊べるのが非常に良いですね~。